血液はどこで造られるか知っていますか?赤血球の数や白血球の数をどうやってコントロールしているのか?

 血液に係るテーマです。血液はどこで造られているのか?知っていますか?血液は骨の中の骨髄で造られる。そして、腎臓は24時間、老廃物を含んだ血液のろ過を行いながら、血液の成分調整を行っている。血液の管理人です。血液の成分ごとの増減も骨髄に指示するのです。以下の事例は身近な出来事で、血液の成分調整の話です。
 アスリートが体を鍛えるのに高所でのトーレーニングをする。マラソンや水泳など心肺機能を高めるためと聞くが・・・酸素が少ない高所で、体は酸素を取り込みにくくなり、血中の酸素濃度が低下する。しかし、1週間もすると体は環境に適応した酸素濃度を確保出来るようになる。それは、体内で酸素を運搬する赤血球数を増加させて、酸素供給能力を上げたからです。こういう状態で本番に臨み、好成績を出すことが出来る。ポイントは、赤血球を増加せることにある。実際に、水泳選手の赤血球を調べたら、金メダルを取った好調時は、赤血球が普段より増加していた。
 風邪をひきやすい人は、白血球成分のリンパ球の数が少ない。風邪をあまりひかない人には、白血球に対するリンパ球の割合が約50%もある。つまり、白血球の半分はリンパ球なのです。逆に、風邪をよくひく人は約30%しかリンパ球がないようです。
 私は、痛風の発作を2回経験したが、足首が異常に腫れて痛い!月曜日の朝の発作です。病院(整形外科)で血液検査して、白血球が異常に増えている!=痛風です!結晶化した尿酸(=異物)を全て食いつぶすまで白血球が働き続ける。約1週間、戦いの間、痛みの信号も出しっぱなしです。
 血液を造る骨髄とは? 骨髄(こつずい)は、骨の中に存在する柔組織である。骨(ほね)は、脊椎動物において骨格を構成する、リン酸カルシウムを多分に含んだ硬い組織。骨髄は血液に富み、あらゆる血球系細胞(赤血球、白血球、リンパ球、血小板のもとになる巨核球など)に分化できる造血幹細胞(ぞうけつかんさいぼう)が存在する。白血球(好中球、好酸球、好塩基球、リンパ球、単球、マクロファージ)、赤血球、血小板、肥満細胞、樹状細胞を生み出す。血球系の細胞には寿命があり、造血組織より供給されなくなると徐々に減って行く。この寿命は血球の種類によって異なり、赤血球(約120日)、リンパ球(数日から数十年)、好中球(約1日)、血小板(3~4日)などである。

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