隠れ肥満とは?食べ過ぎ肥満!増えた内臓脂肪は毎日の運動習慣で減らすことができる!?

 大晦日にまとめておき、新年の抱負に活用したい内容です。これは日経(2019.12.28)に掲載された記事です。気づかない内にキケンが潜む内臓脂肪型(隠れ肥満)に要注意です。新年お祝いでたくさん食べて飲む!?要注意です。肥満は体に必要以上に脂肪が蓄積された状態のこと。大きく分けて「皮下脂肪型」と「内臓脂肪型」の2つある。「皮下脂肪型」は皮膚の下に脂肪が蓄積する。ひざや股関節などの障害や睡眠時無呼吸症候群を引き起こす要因となる。一方、腹部の内側、肝臓や腸の周囲に脂肪がたまるのが「内臓脂肪型」だ。BMIの数値も正常とされることが多く、「隠れ肥満」とも呼ばれる。様々な病気のリスクが高いのは内臓脂肪型のほうだ。内臓脂肪はサイトカインという物質を作り、そのうち有害なタイプは、高血圧、高血糖、高脂肪に結びつき心筋梗塞、脳卒中などの発症リスクが高まる。サイトカインは認知症との関連も明らかになっている。
 内臓脂肪型肥満を簡単にチェックできるのが、健康診断で実施されるウエスト周囲径(ヘソの高さの腹囲)の計測だ。男性で85cm、女性で90cm以上あると内臓脂肪型の可能性が高い。内臓脂肪はたまりやすいけれど減りやすい。皮下脂肪肥満より食事や運動のダイエット効果が出やすい。
 食事の指導ポイントは3つ。「寝る前3時間以内に飲食しない」「早食い禁物。ゆっくり食べる」「野菜類を積極的に取る」食物繊維で腸内環境を整えることが内臓脂肪を有効に減らす。
 運動については日常生活の中で手軽に取り組める「細切れ運動」がお勧め。週1回ジムでみっちりトレーニングするより細切れの少ない運動でも、欠かさず毎日した方がむしろ効果的。
 ダイエット目標として「3~6ヶ月で体重の3%減」を勧める。3%減で血圧、血糖値、コレステロール値が十分改善すると判明している。

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